カラノウ (身体は脳みその乗り物): 突然の別れ

2022/03/18

突然の別れ

シンガポールを代表する大学で教鞭をとっ
ていた友人LHが突然亡くなった.
昨日の昼,ランニングから帰宅し,シャワ
ーを浴びた後に倒れ,そのまま亡くなった.
来月は53歳の誕生日を迎えるはずだった.
RIP

国際会議に参加すると,いつも彼らの研究
チームがおり,エネルギー溢れる笑顔で話
しかけてくれた.
2019年8月には彼は自国で開催された国際
会議でホストとして大貢献した.
その際,彼が代表を務める研究所を案内し
てもらった.ポスドクやPhD学生がPCモニ
タに向かい合ってキーボードを叩いていた.
叩音は万国共通である.

彼は仕事で国家プロジェクトに参画するだ
けでなく,慈善事業に積極的に参加してい
た.自警団としてまちをパトロールしたり,
信仰するキリスト教関係のイベントを開催
していた.まさにエネルギーの塊である.

過去のニュースを調べていくと,同大学で
はここ数年,複数の教授が突然亡くなって
いる.世界大学ランキングで21位(アジア
3位)の大学だからか,過度の競争によるプ
レッシャーに晒されていたのかもしれない.

小生はシンガポール人に対して偏見を持っ
ている.少なくとも小生が接してきた彼ら
は「一期一会」を尊ぶ人たちであった.そ
の後一生会わないかもしれない下手な英語
を喋る日本人中年男子に対して,親切に接
してくれた.
これが心地よかったから,シンガポールや
そこに住む人たちに対してよい感情を持つ
ようになった.結果的に,幾度もシンガポ
ールを訪れることになった.