カラノウ (身体は脳みその乗り物): 大型トラックいっぱいぶんの理由

2018/11/20

大型トラックいっぱいぶんの理由

”忙しいからといって手を抜いたり,やめたりするわけ
にはいかない.もし忙しいからというだけで走るのを
やめたら,間違いなく一生走れなくなってしまう.走
り続けるための理由はほんの少ししかないけれど,走
るのをやめるための理由なら大型トラックいっぱいぶ
んはあるからだ.僕らにできるのは,その「ほんの少
しの理由」をひとつひとつ大事に磨き続けることだけ
だ.暇をみつけては,せっせとくまなく磨き続けるこ
と" - 村上春樹

酒を飲む理由と同じように,我々はやらない理由をた
やすく思いつく.

今朝,小生は結果的に走ったわけであるが,正直に言
うと目が覚めた時に神様に1つお願い事をした.

「雨が降っていますように」

さらに,走らない理由は次々と浮かんでくる.
「寒い」「寝不足で走ると身体によくない」「小生は
重要な研究をしていて,その研究を進めなくてはなら
ない」「昨夜の雨で地面が濡れているので滑って転ん
だら大変だ」「息子に算数を教えてやらないといけな
い」などなど.
 
息子は息子で「チャレンジタッチ」(ベネッセのネット
教材)をやらない理由として「目が痛い」と言い放った.

そういった理由によってやるべきことをやらないと,
自己欺瞞に陥る.つまり,自分を正当化するために自
身を欺くのだ.その結果,やるべきことをやるための
「意志力」を減らしてしまう.

それを防ぐために,低いハードルを設定するとよいそ
うだ.例えば,朝ランの場合は5分だけ走る,算数の
勉強だったら一問だけやる,というように.
結局,途中でやる気スイッチが入るので,設定したハ
ードル以上のことをすることになる.