カラノウ (身体は脳みその乗り物): 全温度チアー

2018/08/16

全温度チアー

こちらに来て1週間が経過した.

ひとりの生活であってそうではない.なぜなら,1つのアパート内
の5部屋を5人がシェアしているからである.ハウスメイトの多くは,
大学や研究所に関係のある研究者やPhD学生なので,比較
的お行儀がよい人たちである.

やっと洗濯機と乾燥機の使い方を覚えた.洗濯機はドラム式で
ある.それらをまともに使おうとするとそれぞれに1時間以上かか
る.
ドラム式のメリットがわかった.少ない水で洗濯できるのだ.ドラ
ムを縦方向に回転させて,ドラム内の洗濯物を上方から下方
に落として叩きつける感じである.
我が家の次の洗濯機はドラム式になるかもしれない.

こちらは硬水なのでなかなか泡立たない.だから洗濯する際に
水の温度を上げる必要がある.最高で90℃まで設定できる.
部屋干しが基本なので,高温洗濯によって殺菌効果も期待
できる.

昔,TVドラマ「ケンちゃん,チャコちゃん」がリアルに放映されてい
た時分に粉末洗剤「全温度チアー」のCMをやっていた.「全温
度」の部分が業界では画期的だったそうだ.でも,それは硬水
を使う海外での話であって,日本では軟水なので比較的どの温
度でも当たり前に洗剤が泡立つのである.つまり,日本の消費
者からすると,全温度がどうしたっていうのでしょうか,ということ
だった.

「全温度チアー」は海外企業が自分らの常識をそのままの形で
輸出してうまくいかなかった例としてたびたびビジネス本に出てくる.