カラノウ (身体は脳みその乗り物): 問題を作る人は大らかな問題設定が可能

2017/03/20

問題を作る人は大らかな問題設定が可能

問題を作る人は,大らかな問題設定が可能である.
https://twitter.com/s_kajita/status/835142418328506368

問題を作る人は,問題解決のプロセス全体の中で一番むずかしい
作業を行う.例えば,どこまで問題の事象を取り込み,それ以外を
捨てるのかということ.でも,ルールは自分で決められるのだ.気に
すべき問題やテーマを自分たちが設定できる.

一方,問題を解く人は,文字通り,誰かが作った問題を解くわけだ
が,研究が進むにつれてオリジナリティを持たせるために,時にシビア
な問題設定をせざるを得ないのも確かである.

野矢茂樹著
論理トレーニング 101題
で次の文章が紹介されていた.

「どう手をつけていいか分からない現在の状況を,なんらかの形で問
題として表現すること,この点こそが,問題解決のプロセス全体の中
で一番むずかしい.なぜなら,直面している状況がどんなものかを理
解していなくては問題を適切に表現することはできないのに,問題を
表現することによってはじめて状況が理解できるからである.つまり,
状況を理解していることと問題を表現することは,表と裏の一見パラ
ドクス的な関係にある」

安西祐一郎著
問題解決の心理学
より