1行書くのに丸1日かかってしまう,なんてことは最近なくなったものの,
それに近いものがある.英語論文の執筆である.
苦しみながら英語で書いた論文と日本語の論文(日本語でも苦しい)
は,業績カウントでは同じ1本である.
つい現実逃避したくなる.
こんなことを家人に相談できない.エンドレスに罵られるだけだ.自分
を奮い立たせるために本を読む.
ブライアン・トレーシー著
カエルを食べてしまえ!
朝,真っ先にカエルを食べろとおっしゃる.ここでいうカエルとは,骨
の折れる仕事を意味する.換言すれば,それが将来の自分の評
価につながる「急がないが重要な仕事」となる.
もし,カエルが2匹いたら,大きくて醜い方から食べろとのこと.
大きな仕事は小分けにする.これは西洋人が得意な作業ではない
かと思う.そうすると,要素に分解された1つ1つの作業は単純なも
のとなる.
小学生の頃,100字帳を書くとき母親に叱られたのを思い出した.
まともな児童であれば,例えば「薬」「薬」「薬」と漢字を一文字ずつ
書く.しかし小生はその漢字を分解してまず草冠の横棒を「一」「一」
「一」と書き始めるのである.
オジさんになった今なら,漢字一文字ずつ書くだろう.なぜなら一文
字で1つのまとまりであるから,分解するとバランスを崩す恐れがある.