ジャーナル論文の査読だん.難解な数式をこねくり回している.
しかし,肝心の研究の動機と意義,同研究分野へどのように
貢献できるのかが書かれていない.
今日はトラックの配車システム関係のセミナーに参加してきた.
まさに,
VRPTW (Vehicle Routing Problem with Time Windows)
である.
小生が現在,地味に進めている研究テーマもこれの亜流であ
る.この種の問題は解くのが難しい.なぜなら,お客さんの数
が増えるにしたがって,答えの組み合わせの数が指数関数的に
増える性質を持つからである.
この問題の解法に関する研究をすることは,世界中の天才,
秀才と戦うことを意味する.だから小生は解き方を競う領域に
は足を踏み入れない.計算機科学の領域になる.
複数のお客さんの荷物を何台のトラックを使って,どの道を走っ
て運ぶのかという問題である.ただし,何時から何時までの間
に荷物を持ってきてね,という強い制約もある.その制約は時
間窓(Time Windows)を呼ばれる.
他に人間的な制約もある.それは,ドライバーの労働時間の
平準化というものである.単純に言えば,何であいつはいつも
早く仕事が終わるのに,オレはいつも遅くまで仕事しなければな
らないのか!!!とならないように,ドライバー間の労働時間のバラ
ツキを小さくする必要があるのだ.
都内800社のお客さんのケースで計算時間は5分ほどとのこと.
この問題規模でこの計算時間.ものすごい速いと思う.