目標を立てて一直線に進もうとするよりも,次々と新しいアイデ
アを試して何が起こるか「成り行きを見守る」方が,大きな成果
が得られるし,成功もする.
・アイデアをいっぱい持つ
・ありとあらゆることを試す
・明日は今日とは違う自分になる
デイル・ドーテン著
仕事は楽しいかね?
より
有名なスティーブン・コヴィー著「7つの習慣」では,
目標を設定し,日々のスケジュールにあらかじめそれに関する
活動を組み込む
という直線的なアプローチを推奨しています.
一方,ドーテンは日々の生活の中に「試すこと」をシステム化し
て組み込み,成り行きを見守ることを推奨しています.
これは「成功」がランダム性を持って起こることを前提とした考え
です.ドラッカーのいう「機会に焦点を当てる」ことにもつながりま
す.
いろいろと試して,そのうちどれかが当たれば儲けものということ
ですね.
コヴィーの直線的アプローチととドーテンのランダム的アプローチの
両方をミックスしたやり方を採用するのもアリかも知れません.
コカ・コーラ
リーバイス・ジーンズ
ポストイット
これらははじめから意図して発明・開発されたものではありませ
んでした.たまたまできちゃったというものです.その成功のチャ
ンスを見逃さなかったということです.いわゆる,セレンディピティ
を発見したということでしょう.
私自身,40代に入ってから自分が「試す」ことに価値観を置い
ていることに気が付きました.上の本を読んで少しほっとしました.
これでよいのだ,と.