カラノウ (身体は脳みその乗り物): 自己欺瞞 => 箱

2015/10/27

自己欺瞞 => 箱

なんか,うまくいかない
そんなとき,それは自分自身のせいなのかも知れません.

「じこぎまん」
それは自分の感情に背くことから始まる.
自分の感情に背いたことに対して,自分を正当化する.
現実を見る目がゆがめられる.
自分の箱に入る.
いくつかの箱を自分の性格とみなし,それを持ち歩く.
自分が箱の中にいることによって,他の人たちをも各々の
箱の中に入れてしまう.
互いが自分を正当化し,互いに箱の中にいる口実を与え
合う.

アービンジャー インスティチュート著
自分の小さな「箱」から脱出する方法

この本を読んで,まるでハンマーで頭を殴られた程(殴られ
たことはありませんが)の衝撃を受けました.久々のヒットで
す.

この自己欺瞞の罠によって,世の中の問題の多くが生じて
いるのかも知れません.まだ読んでいる途中なのでさらに
勉強を進めます.

[一時停止違反を正当化する例]
友人との待ち合わせに遅れそうなのでクルマを急いで走ら
せている.急いでいるので一時停止する暇はない.
悪いことに,白バイ警官に止められ一時停止違反で切符を
切られてしまった.
そんなケースです.

そもそも,自分が朝寝坊したのが悪いわけですが...
これがこの本でいう「箱」に入っているパターンになります.
自己正当化するために,本来の目的である友人との親睦を
深めることではなく,自分の立場を守ることにエネルギーが
注がれます.
これを職場でやるとどうなるでしょうか.お互いが箱の中に
入り,小さなミスを厳しく責め合い,自分を正当化すること
にエネルギーを使う.その結果,本来の目的である業績向
上のための取り組みができなくなります.

自分自身に対する評価
友人との約束を守る責任感の強い立派な人間だ.
なんて友人思いの人間なのだ.
友人のために重要な仕事(勉強)を中断して時間を作って
やっているのだ.
等々

友人や周りに対する評価
友人は自分の貴重な時間を奪う奴.
いたるところに一時停止地点を作って自分を邪魔しやが
る.
白バイは卑怯だ.見えないところに隠れやがって.
警官のあの上から目線な口調はなんだ.
友人は労をねぎらう代わりに,違反についてバカにしやが
ってけしからん.
等々