カラノウ (身体は脳みその乗り物): 情報の洪水

2014/01/30

情報の洪水

情報の洪水のなかで迷子になってしまったのだ.

ロバート・C・ポーゼン著
ハーバード式「超」効率仕事術

問題解決のためにデータや情報を必要以上に集めるとい
う行為は,逆にゴールから遠のいてしまうんですね.

- その会社に関する 数冊の書籍をくまなく読んだ
- インターネット上の数百という記事を系統的に調べ上げた
- 見つかる限りの詳しい情報を収集した

著者がハーバード・ビジネススクールの研究者に,銀行を
買収した中国の保険会社の戦略の評価を依頼しました.
上の3つは,その研究者がとった行動です.

依頼した1週間後に,その会社の歴史,経営陣,業績につ
いての報告が長々とあったものの,肝心の「企業戦略の意
味」が抜けていました.

そこで著者は,その研究者に対して,その保険会社の戦略
について,たたき台となる仮説を立ててみるようアドバイスし
ました.

優先度の高いプロジェクトで,しかも大規模で複雑なプロジ
ェクトを手際よく遂行するために必須の考え方.

それが,たたき台となる仮説であると.

これは以前,紹介した,
内田和成著
仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法
でいうところの,「仮説思考」と全く同じ主張になります.