なぜ,数々の資格を持っているのに,就職が決まらない,昇
進できない人がいるのか?
その問い対して,著者は次のように述べています.
佐々木圭一著
伝え方が9割
次のどちらが延期してもらえやすくなるでしょうか?
「レポートの提出,延期して下さい」
「クオリティ上げたいので,粘ることできませんか?」
思わず人は見える資格ばかりを磨きたがるが,それは10%で
しかない.のこりの90%はあなた自身を魅力的に伝えられる,
伝え方やコトバである.
伝え方やコトバの技術を持っている人は,働いても成果を出
せる.
資格よりも伝え方の方こそ差がつく.資格は多くの人がそれな
りに持っているが,伝え方を学んだことがな
い人がほとんど.
上の90%というのは少々違和感を覚えますが,大筋で
は納得です.
我々の職場やプライベートでは,相手のリソースを手放してもら
うよう多くの「お願い活動」をしています.
伝え方が上手な人は,相手にリソースを手放してもらえやすくな
ります.そのような人は評価されて当然です.
ということは,持っている資格の多さと,成果を出せることとの関
係があやふやになります.
そして,成果を上げるためには必ずしも社交的である必要はあ
りません.これはダニエル・ピンクの近著でも主張されています.
今回気づいたことなんですが,一般的にいわれている「コミュニケ
ーション能力」の正体は,「伝える能力」のこ
となんじゃないかということです.もちろん「聞く能力」も
含まれるのでしょうけど.