「特に,取引の一回性が強いビジネスでは,
リピートが想定されていないため,1人の
顧客からなるべく多くの利益を搾り取ると
いう方向性でビジネスを展開した方が有利
である」
事業家bot著金儲けのレシピより
一回性の強いビジネスでは,顧客が非合理
な意思決定をしたからといって,顧客の満
足度は大きく下がらない.
例えば,家やクルマを買う場合,それらを
買う理由や,営業マンが信頼できるかどう
かの定性的ファクタの方が顧客満足度に対
する寄与度が高いそうである.
確かに,家やクルマを買うとき,すべてに
おいて合理的な行動をとったとはいえない.
合理的な行動をとらない場合,人は自分の
中でそれを肯定化する思考を展開させる.
「予算オーバーだけど,営業の人がいい人
だったのでまぁいいじゃん」と.
だからか,営業担当者のことはしっかりと
覚えている.うちのクルマの場合は,購入
時の担当者の対応がお粗末でイライラした.
対応は遅いし,約束していた部品交換がな
されていなかった.「もうその店では買わ
ないぞ」と小生が考えたところで,担当者
にとっては,目先の販売成績が重要なので
あって,小生のことなどどうでもよかった
のだろう.
大学選びも一回性が強い買い物である.
来月はオープンキャンパスがあるので,対
応の仕方を再考してみよう.もちろん,学
生から利益を搾り取るためにそうするわけ
ではない.