息子の英語の宿題を一瞬覗いた.現在進行形だった.
小生は大人になるまで,というかおっさんになるま
で,現在進行形の本質をよくわかっていなかった.
英会話スクールの先生の話では頻繁に出てくる.
息子は来年,英検3級を受験するとのこと.そこか
らは内田樹のいうところの「目標文化」に到達しよ
うとする汗臭さはない.もちろん,中学生だった小
生にもなかった.
内田は,オーラルが偏って重要視される日本のグロ
ーバル・コミュニケーション教育の向かう先を案じ
ている.
なぜなら,それはまさに植民地の言語教育そのもの
であるからだ.植民地の子どもたちに複雑なテクス
トを読む力を持たせてしまうと,宗主国民の知的優
越性を脅かす存在になってしまう.宗主国民は常に
植民地の原住民よりも優位に立っていなければなら
ないからである.
小生がしなければならないことは2つ.
毎週水曜日の晩に英会話教室で単語の発音や言い回
しに少々問題があっても,自分の意見や考えを主張
することをやめてはならない.
そして,研究では自分の主張を査読者に「君の英語
はなっていないので出直してこい」とコメントされ
ようが,英語の論文として書くことである.
もちろん,英語力の鍛錬は必要であるが.