カラノウ (身体は脳みその乗り物): やる気はやり始めなければ湧いてこない

2019/03/08

やる気はやり始めなければ湧いてこない

英語論文の推敲を重ねていくとジワジワとよくなっ
ているように感じる.それを終え,オランダの共同
研究者に原稿を送った.内容と英語をチェックして
もらうためだ.昨夏の2カ月間のオランダ滞在が,
その研究を遂行するのにどれだけ有意義だったのか
もメールに書き添えた.

彼は現在,スペインで家族とホリデーを過ごしてい
る.戻ってきたら,小生の原稿が届いている算段で
ある.

ほとんどの文章が原形をとどめない形で修正される
ものと思われる.さらに,厳しい指摘も受ける.い
つものことである.

そのチェックをただ待つ訳にはいかないので,新し
い研究テーマに取りかかる.いよいよ科研のテーマ
の本丸である.

つくづく,朝ランを始めてよかったと思う.「やる
気スイッチ」を入れるのに高い効果をもたらしてい
る.あるいはそんな気にさせてくれる.

研究はタフな仕事である.
自分で研究をするぞと決めて,それを実行するだけ
だが,実際に実行に移すためにはちょっとしたコツ
が求められる.小生の場合は,そのコツを朝ランを
通じて学んでいる.

例えば朝,目が覚めて走りたくないと思う日がある.
5分だけ走ってそれでも走りたくなかったら家に帰っ
てもいい,と自分に言い聞かせる.
しかし,走っている途中,5分だけ走るなんてせっか
く起きたのにもったいない,もうちょっと走ってみ
ようか,とやる気スイッチが入る.
これまで225回走ったが,一度も5分で帰宅したこ
とはない.やり始めのハードルを下げるのがコツ
である.

やる気はやり始めなければ湧いてこない.

論文書きも同じく,1日5行だけ書ければ,それで
やめてもいい,と自分に言い聞かせる.今回はそ
の積み重ねで1万単語程度の文章が書けた.ただ
し,量的には書けたものの,質的にどうかは別の
話である.