カラノウ (身体は脳みその乗り物): 貢献度に焦点を置く

2019/02/26

貢献度に焦点を置く

最も優れた業績を上げる人たちは,一生懸命働いて
いるのではない.賢く働いているのだ.

モートン・ハンセン著
GREAT@WORK 効率を超える力
より


仕事であれ,他の活動であれ,それらの評価指標を
「貢献度」に焦点を置いたものにしようぜというこ
とだ.例えば,コンビニ出店の営業だと,出店数で
評価するのではなく,出店した店が地域住民の生活
対してどれだけ貢献しているのかを評価してはどう
かという主張である.

我々研究者は論文数で評価されることが多い.しか
しだ,インパクトファクタつき海外ジャーナルに1篇
の論文が掲載されても,それは単なる1篇である.
その結果,数で評価されるのだったら,サラミ論文
を量産した方がよい.
そうではなく,その論文がどれだけ学術や産業の振
興に貢献しているかが評価されるようになると,日
本国内で行われる研究が世界に与えるインパクトは
変わってくるだろう.

現実問題,量よりも質を評価する方が断然難しい.
さらに,すでにある評価システムを変更するのは大
きな手間がかかるし,「変わる」ことに対する抵抗
感があるのも確か.

やるべきことはわかっている.それをどうやってや
るのかが問題である.