正解が得られるのは,正しい問いによってである
ピーター・F・ドラッカー
昨日は2, 3カ月に一度開催される産官学の業
界研究会に出席した.なぜか小生がファシリテー
タという役回り.
これまでの同会のスタイルは,1つ2つ講演があっ
てその後,質疑応答というパターンであった.
これに対して小生は,らっきょのないカレーのよう
なものだと感じていた.らっきょがなくてもカレーは
食えるが,さらに美味しくいただくためには酸味の
きいたらっきょが必要である.
それで今回,スタイルを変えた.あらかじめメンバ
ーに業界の問題点をあげてもらって,小生がそれ
を集約することになった.
つまり,「問い」を立てて意見を出してもらうスタイ
ルである.それを提案したら,「じゃ,こぞたらさん,
ファシリテータをやってよ」ということになった.
小生としては,研究ネタになりそうな問題が発掘
できるかも,という淡い期待があった.
昨日は,ファシリテータがそれらの問題を軽く説明
し,会場に質問を投げかけたところ,会場から意
見やアイデアが飛び交うようになった.
果たして,全員が発言し,まさに白熱教室的な
空気を感じた.
今回扱った問題は実務にだいぶ寄ったものであっ
たため,研究ネタに落とし込むには,さらに問い
を深める必要があるが,少なくとも収穫があった
のは確かである.