先日,天下り問題で報道されたアレである.
なお,ここでは天下り制度について否定も肯定もしない.た
だ,批判が労働時間に対する年収にも向けられたことに対
して関心を持った次第である.
残業問題と関連させて考える必要がある.授業開始直後
のウォーミングアップに使いたいトピックである.
我々庶民は,
「月2勤しかしていないのに年収1000万円とはけしからん!!!」
という感情が湧いてくるのは当然である.
なぜなら,我々の中に一種の"収入=時給x労働時間"とい
う方程式があるからだ.
でも,その人が作り出したバリューに対して,お給料が支払
われたと考えてはどうだろうか.その人がいることによって,事
務手続きが円滑になり,例えば補助金をもらいやすくなると
しよう.ひょっとしたらその年収はもらい過ぎではないのかも知
れない.
貢献度に対してお給料が支払われると考えるべきである.
メジャーリーグの有名選手となると年俸30億円といわれる.
それに対して,けしからんと言う人にあまり出くわさない.
ついでにこちらの話も.
エクセルのマクロを駆使して,これまで手作業で4時間かかっ
ていた仕事を5分に短縮し,ちゃっちゃと仕事を片付けて定
時に帰宅する人がいるとしよう.その人に対して,お前は怠
けている,と批判してよいのか?