「転換期」が産業を破壊する.
90年代にコンピュータ業界は「垂直」から「水平」に変貌を
遂げた.
良い戦略,悪い戦略
リチャード・P・ルメルト著
では,アンディ・グローブ著「インテル戦略転換」を紹介して
いる.
90年代に開発された新しいコンピュータでは,システム・エ
ンジニアリングはさほど必要でなくなった.
なぜか? コンポーネントがどれも賢いからだ.
ここでいうコンポーネントとは,PCにつながっているモニタ,
キーボード,プリンタなど周辺機器を意味する.
主要コンポーネントにマイクロプロセッサが組み込まれるよ
うになり,それぞれが賢くなった結果,コンピュータ産業の
構造転換が起きた.
「垂直」の時代は,すべてのコンポーネントを自社開発し
ていた.
初期のPCではCPUがほとんどすべての仕事をしていた.
現実的な状況にたとえると,CPUは仕事のできる職場の
ボスである.その周りには,多数の指示待ち社員がいる
状況に近い.ボスが常に周りに目を光らせて,あれこれ
指示しながらこと細かく仕事をしきりつつ,自分の仕事も
する.
その時代は,部下への仕事の割り振りやコミュニケーショ
ンの仕方は標準化されていなかった.
膨大な数のシステム・エンジニアがCPUを駆使してそれら
の仕組み作ったのだ.
しかし,安価なマイクロプロセッサが登場してこの形態が
ガラッと変わった.新しいPCでは,CPUはそれぞれのコン
ポーネントにざっくりとした指示するだけでよくなった.「そ
れをちょっとあれしといてくれ」のように.自分の頭で考え
て仕事をしてくれる,できる部下を多数持つようなものだ.
ボスは自分の仕事に集中できる.スタッフは別に自社の
正社員でなくてもよいとなる.
小生が仕事で使うPCの内容:
PC本体: HP
モニタ: EIZO
キーボード: Topre
マウス: Wowpen
プリンタ: Canon
イメージスキャナ: Fujitsu
外付けHDD: Baffalo
バラバラである.まさに「水平」の時代である.