精神医学者ヴィクトール・E・フランクル著
夜と霧
によると,
それは「人間のもつ自主性」であると書かれてあります.そ
れは,人間はある状況に置かれたときでさえも,自分独自
の態度を選択することのできる自由を持ているということで
す.
著者自らの入所経験を振り返り,強制収容所に入れられて
いた人々の中には,最後のパンを他人に譲って,他人を慰
めながら歩き回っていた人がいたそうです.
3年前に私は,アウシュビッツおよびビルケナウ強制収容所
を訪れました.入所者の顔写真とともに氏名,入所から死亡
までの期間が記入されたパネルが壁に掛けられていました.
入所から死亡までの期間を見ると,概ね男性は6か月,女性
と子どもは1, 2か月でした.