カラノウ (身体は脳みその乗り物): 心で覚えるということ

2011/06/20

心で覚えるということ

頭で覚えたことは忘れますが,心で覚えたことは忘れません.

5年生の授業の冒頭で学生にたずねてみました.すると,ほとんどの学生の
記憶が幼稚園くらいから始まっていることがわかりました.

幼稚園の裏山で遭難しようになったこと
幼稚園のトイレで用を足すシーン
幼稚園でドングリを鼻の穴に突っ込んでしまい,医者へ行ってとってもらったこと
保育園の昼寝の時間に,窓越しに見た流れる雲
幼稚園から抜け出したときのこと

私の一番古い記憶は,2歳のときに見た祖父の背中です.当時,自宅で
寝たきり状態で,私の方に背中とお尻を向け,誰かにでっかい浣腸を打た
れるシーンです.その年,祖父は77歳の生涯を終えました.

島田紳助著「自己プロデュース力」には,芸人は心で覚える体験を積まな
ければならないと書かれています.積極的に自分から出かけていって,他の
人ができない体験をする.笑いのネタは頭で覚えるのではない.

私は学生の就職や大学の編入試験の面接対策で,他の人があまり体験
していない心で覚えたことを言うようにアドバイスしています.かといって,あ
まり古い内容は新鮮みがないので注意が必要です.
内容を頭で覚えるのはしんどいですし,そのような内容は往々にして他の
ライバルと同じようなものになってしまいます.